叢雲歌会、始動。+Stand.fm
詠歌にまつわる話をはてなブログで続けていくかNoteに書いていくか非常に迷っているこの頃です。
もともと幻燈歌会という名称で短歌連作、俳句連作、詩、それらすべてを歓迎する綜合文芸批評会をオフライン、オンライン問わず主宰していましたが、COVID-19に端を発する閉塞感に対して思うところもあり、叢雲歌会と改称のうえ再始動致しました。
その再始動後第一回となるオンライン批評会を去る4月27日に行いましたので、主宰である私の提出作品を公開しておこうと思います。
櫻咲けば雨、あまつさへ雪 山本千景
あづさゆみはる小夜更けて白梅は不可視の風を帶びて匂やか
雨音は窗ゆ鼓膜を傳ひ落ちてこゝろいつしか莟となりぬ
春雨に木々はうるほふ人もまたこの身すべてを花と咲かせて
ひととせのなかにも春ぞ氣ぜはしきあすは葉櫻ゆふべは莟
ながめはつる春を愛しみけしきなべて霞のなかの花と散りゆく
花の日もらうがはしさの雪の果ていつの秋にか月は澄むらむ
積もるだらう櫻隱しの降る街に白く凍えた溜め息たちが
降る雪に烟りしことも過ぎ行きのなかに紛れて櫻をはりぬ
※ルビ:愛(かな)、烟(けぶ)
叢雲歌会(Twitter, Discord)
詩型を問わない文芸批評会です。Discordサーバー参加の際は当ブログにコメントいただくか、私のTwitterアカウント(https://twitter.com/Nostalfire_)までメンションいただければと思います。オンラインオフラインのいずれかにおいて私と面識を持たない方からの連絡を伴わない参加については弾く可能性がありますのでご了承ください。
https://twitter.com/Murakumo_Utakai
加えて、Stand.fmというアプリにてラジオ配信を始めました。併せてお知らせ致します。文学にまつわる雑談や朗読を番組として配信していこうと考えています。よければこちらもフォローどうぞ。
それでは、時節柄くれぐれも恙なくお過ごしください。
叢雲堂流霞/山本千景